モノクロ８＜ARS＞ (ページ34)

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３０４【S side】ページ34

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翔「ちょっと煙草吸っていい？」

吉「…先生は吸いませんけどね」

翔「Aが嫌って言うなら、禁煙するつもりだけど」

ぷはあ…と吐いた煙草が、宙を舞う

すると、俺の携帯がブーブー鳴り出した

相手を見て、煙草を灰皿で消してから電話に出る

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翔「もしもし」

和『もしもし、じゃないよ！なにAのこと拉致ってるの！』

男にしては高い声でぎゃんぎゃん吠える彼に、内心助かったと思う

吉沢くんを俺１人で対処するのは難しい

和『Aはいるの？無事？』

翔「暇だろ？他に誰がいる？」

和『俺とぉ、リーダーとぉ、潤くん』

翔「お前…酔ってる？」

和『そんなわけないわ！相葉さん以外いるよ！あの人は映画の飲み会だし！』

翔「後で場所送るからそこに３人で来てくれない？」

和『Aがいるなら行く』

翔「ああ、Aは寝てるよ」

和『…っ、翔さん覚えてろよ！すぐ行くから』

切れた通話の後に、ニノの携帯に場所を送る

ここからそんなに遠くないからすぐに着くはず

吉「…誰か来るんですか」

翔「秘密を知ったからには…ね？」

わざと脅してみたら、吉沢くんが怯えた顔をした

なんとなく立って、Aの寝てるところに行くと

気持ちよさそうに寝息をたてて寝ている

衝動に駆られるまま、ほっぺにキスをしたら

吉沢くんが俺の腕を引っ張った

吉「ちょっ！なにやってるんですか！」

翔「ん？キスだけど」

吉「平然としないでくださいよ！」

そんなやりとりをしていると、ピンポーンとドアのチャイムが鳴った

いくらなんでも早すぎないか？

絶対スピード違反だな…

翔「はいどうぞ」

ドアを開けると、智くんがズカズカと入ってきた

そのあとぞろぞろと、ニノと潤が入ってくる

智「…Aは？」

和「まーたこんなところ泊まって何するつもりだったの翔さん」

潤「…君は誰？」

潤に見つめられて、吉沢くんが固まっている

翔「彼は、噂の吉沢くん」

潤「ああ、君が！確かにイケメンだね」

和「Aの安否を確認したら、詳しいこと教えてもらいましょうかね」

にこっと笑うニノの後ろで、智くんがベッドのAを見つけたらしく走ってくのが見えた

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