モノクロ８＜ARS＞ (ページ15)

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２８５【T side】ページ15

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映画の予告や最後の調整で、相葉ちゃんと一緒になった時に見せてもらった女の子

恥ずかしそうにほっぺにキスしてる彼女や、満面の笑みで映ってる彼女は、可愛かった

嵐５人が溺愛してるっていうのは俺らの中で噂になっていた

先輩たちも興味津々だけど、５人が頑なに彼女を紹介したがらないってのも聞いていて

俺も興味があったから顔を覚えていて、彼女が夜遅くに繁華街を歩いてるのを見つけるのは難しくなかった

ほいほいと男の部屋に入るし、お酒飲んだら泥酔もいいところだし

これは嵐の５人もほっとけないわ、と思った

『とーまくん…、どうしたらいいかなあ』

『りょーがいるのに、みんなもすきっておかしいのかなぁ…』

『さとしくんもぉ、じゅんくんもかずくんも、まーくんも、しょーくんも、だいすき』

『りょーがうわきしてるかもしれない…うう…っ』

舌っ足らずで甘えたなAちゃんは強烈に可愛かったけど

状況が複雑なのはわかっちゃった

だから、協力してあげたい

あの５人と繋がってる俺だからこそ、助けてあげたいって思ったんだ

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翔「斗真？！」

雅「上がってく？今おもてなしできる状態じゃないけど…」

Aちゃんを探してるのかな

焦ってる嵐の顔は面白い

クスクス笑ってると、翔くんがむっとした顔で俺を見る

翔「なに？何の用？」

斗「プレゼントがあってさ。ちょっと待ってて」

車に乗ってるAちゃんを手招きすると、不安そうな顔して俺の後ろにくっついてくる

大丈夫だよって意味で、手を繋いで

Aちゃんを家の中にいれた

斗「はい、お宅の迷い猫ちゃん」

翔くんと相葉ちゃんがすごくびっくりして

俺とAちゃんを見比べてるのがおかしかった

でも、すぐに翔くんが怒った顔をする

翔「なんで斗真がAと一緒なの？それに手を離してくれない？」

雅「事情聴取！はやく中に入って！」

それでもAちゃんの手を離さないまま、リビングに向かったら

不機嫌すぎる他の３人がいて

俺らを見る目が鬼のようで

もしかして、俺、ものすごくまずいことしちゃった？

なんて、今更焦りを感じた

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