Love sick 【さとみ】

絡まる手足 ページ17

Aside


たわいもない話をしながら歩く


ふと、沈黙


『…先輩？わっ！』


突然先輩がこちらに倒れ込んでくる


さ「あぁ…ごめん」


『大丈夫ですか!?』


さ「大丈夫。ちょっとふらついただけだから」


『でも…すごく体熱いですよ？
熱あるんじゃないですか？
少しだるそうだし』


どうしよう


突然の出来事に戸惑いを隠せない


でもこんな状態の先輩を置いて帰れるわけがない


とりあえず先輩の肩を持ち家まで送る


結構な重労働だったがそんなことはどうでもよかった


『先輩、家つきましたよ』


さ「頭痛い…」


そんな事言われても…と困っていると先輩が鍵を差し出す


これで入れということなのか


気が引けるが仕方ない


おそるおそる鍵を開け中に入る


『…失礼しま〜す』


誰もいない


一人暮らしなのだろうか


さ「俺の部屋…そこ」


そう指をさされ言われるがまま先輩を連れていく


扉を開くとそこには質素な部屋があった


ベッドを見つけそこに先輩を寝かす


『先輩、大丈夫ですか？？』


さ「うん、ごめんね家まで連れてこさせちゃって
うつったら悪いしもう帰っていいよ」


そう言われるが先輩の顔はとてもつらそうだ


最近忙しそうだったしろくに休んでいなかったんだろう


何か手伝えることはないかな


『あの、キッチン借りてもいいですか？』


さ「ん、好きに使ってくれていいよ」


許可が出たのでキッチンへ向かう


料理をしてるのだろうか


意外にもたくさんの調理器具が置いてあった


これならきちんと料理できそうだ


とりあえずお粥を作ろうかな

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