episode10 ページ10
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「イルカかわいかったね！」
基「ほんとに。イルカってあんなに飛ぶんだ。びっくりした」
「めっちゃ驚いてたもん(笑)」
基「いや〜いいもん見たわ」
「だね。…お昼までちょっと時間あるしもう一回水槽見に行かない？」
基「いいよ、行こっか。食べようとしないでね(笑)」
「大丈夫だよ！……多分」
基「おい！(笑)」
冗談を言いながら、水族館をゆっくり一周して、
お昼ご飯にはおすすめのハンバーグ専門店でご馳走してもらい、
一緒に買い物して、
夜は夜景の綺麗なレストランへ連れて行ってもらった。
そしめ、一息つくために、海辺に行って腰をおろす。
基「今日すっごい楽しかった」
「わたしも楽しかったよ」
基「ふふ、…っ、だめだ(笑) 水族館のこと思い出したら笑けてくる」
「ちょ、忘れてよ〜！！」
基「あはは！(笑) でも、新しい一面が知れてよかった」
「ほんとに？」
基「ほんと」
「それならよかったけど……」
静かな夜の海で、波の音だけが響く。
基「夜の海っていいね」
「そうだね。俊介くんは、お昼と夜、どっちの海が好き？」
基「んー、どっちにも良いところあるからなぁ……あ、でも俺は今の海が好き」
「夜の海ってこと？」
基「ううん。Aちゃんと見る海ってこと」
「そっ、か……わたしも好きだよ、俊介くんと見る海」
視線があって、どちらからともなく唇が重なる……
「っ、………！！」
なんてことはなく、
「夢か……って、やばい！遅刻する！！！」
どうやら長い夢を見ていたらしい。
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作者名：もものすけ | 作成日時：2023年10月29日 20時
