episode6 ページ6
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次の日、学食でひとりお弁当を食べていると、横に誰がが座った。
最初は無視していたけど、異常なほどに視線を感じてその方向を見ると
？「お、やっとこっち向いた」
昨日の横原、という人が座っていた。
この人の視線だったのか。
……………………いや、違う。他にもある。
パッと周りを見ると、俗に言うスクールカースト上位の女性たちがこちらを睨んでいた。
やめてやめて。わたしからじゃないから。
「なんの用でしょうか」
横原「特別用はない」
「じゃあ早くどっか行ってもらっていいですか」
横原「失礼なやつだな」
「失礼なのはあなたの方です。わたしが他の女の子に殺されてもいいんですか」
横原「なんのことだよ」
「周り見てみてください！！」
わたしの言葉にめんどくさそうに周りを見て、ぎょっとした顔をする。
横原「………女ってこわ」
「わたし巻き込まれたくないです」
横原「さすがになんもしてこないだろ」
「なにもされないのはあなただけです」
横原「あーなぁ、もってぃーのことどう思ってんの？」
「わたしの話は無視ですか。言いません」
横原「好きな食べ物は」
「基本なんでも」
横原「異性の好きな服装は」
「カジュアルとかシンプルな感じが好きです」
横原「ほーん」
わたしはちゃんと答えたのに、興味無さそうにスマホをいじっている。
なんなんだこの失礼な人は。
横原「情報提供どーも。なんかあったら言えよ」
嵐のように去っていった彼に心の中で唾を吐く。
…………でも悪い人ではないのかもしれない、と連絡先の書かれた紙切れを手に持って思った。
その後やって来た俊介くんにも話しかけられてもっと睨まれたのはまた別のお話。
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作者名：もものすけ | 作成日時：2023年10月29日 20時
