episode25 ページ25
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水族館を回って、少し休憩して、日が暮れてきた頃
「海だ〜!」
基「今の季節だとちょっと寒いね」
「確かに。ねぇ、海に足つけていい?」
基「寒いって話したばっかだよ」
「じゃあ俊介くんは濡れないようにわたしの横歩いてて!」
基「はいはい(笑)」
静かな海で、わたしたちだけがいる海。
2人きりの世界みたい。
基「世界で俺らだけみたいだね」
「え、それわたしも思ってた」
基「考えてること一緒かよ〜(笑)」
「似たもの同士だね(笑)」
しばらく波打ち際を歩いて、足が冷えてきた頃、
砂浜に腰を下ろして話をする。
基「いやぁ、楽しかったね」
「うん、すっごい楽しかった」
基「俺らもさ、大人になったから今日のルートで楽しめるか不安だったけど……いくつになっても全然楽しいわ!」
「ほんとだね」
基「でもさ〜何が1番楽しいかって、Aといることなんだよね」
私の目をじっと見つめて、そう話す。
基「俺、どんな1日もAが一緒にいれば全部が輝いて見えるし、めちゃくちゃ幸せなんだよ。……冗談じゃないからね?」
「分かってるよ、(笑)」
基「だからさ、なんていうか……これからの毎日に、またAがいて欲しい」
「…うん」
基「俺の横で泣いたり、笑ったり、怒ったり、いろんな表情を見せてほしい」
「…………うん」
基「ごめん、うまく言葉にできないから簡単に言うね」
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作者名:もものすけ | 作成日時:2023年10月29日 20時