episode24 ページ24
Aside
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会って話すために入ったカフェで、今までのことを聞かせてもらった。
基「えええ、?!なんで泣いてんの?」
あわあわする彼を見て少しだけ笑いが溢れる。
「わたしって、自分のことしか考えてなかったんだなって思ったの。ただ、振られてつらいーってだけで俊介くんのこと嫌いになろうとして………」
基「そう思っていいんだよ。そう思ってもらうためにああしたんだから」
「ごめんね」
基「ううん、俺がごめんね」
頬を伝う涙を俊介くんの指がすくう。
基「もう2度と泣かせないつもりだったんだけどなぁ」
「違うよ、これは悲しい涙じゃないから」
基「ほんとに?」
「ほんとだよ。辛かった出来事話してくれてありがとう」
基「俺も、ありがとう」
一呼吸置いた彼が口を開く。
基「………水族館のチケットあるんだけど、この後どう?」
「っ、行きたい。そのあとは___」
基「海でしょ」
分かってるよ、と言いたげな顔をしている。
「ふふ、うん。正解」
基「……なんか緊張ほぐれたらお腹空いてきた」
「わたしも。ちょっと早いけどお昼にしようよ」
基「そうだね。うわ、ハンバーグある」
「それわたしも思った」
基「Aそんなにハンバーグ好きだったっけ?」
「この2年でより一層好きになっちゃった。今度わたしの手作り食べてよ」
基「え、いいの?!めっちゃ食べたいんだけど!!」
「気合いいれなきゃね」
基「楽しみすぎる……」
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作者名:もものすけ | 作成日時:2023年10月29日 20時