episode20 ページ20
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その日の夜、スマホを前にベッドの上で正座をして待つ。
ご飯も食べたしお風呂も入ってスキンケアもばっちり。
メッセージ1つでも2年ぶりだからちゃんと準備しとかないと。
そんなことを思っていたらスマホが揺れる。
画面に映っているのは「俊介くん」という文字
「もしもしっ」
☎基『もしもし。今大丈夫だった?』
「うん、あと寝るだけだから」
☎基『俺と一緒だ。俺もあと寝るだけ』
うわーどうしよう。
久しぶりにする電話に顔がにやける。
「今日はほんとにありがとう」
☎基『全然。あんなやついるんだね』
「最近いなかったんだけどね」
☎基『前まではいたの?』
「俊介くんとお別れしてからちょっとの間は」
☎基『そっかぁ〜そりゃそうだよな、Aかわいいもん。俺もそっち側の人間だったら絶対そうしてる』
「なに言ってるの(笑) あ、新社長おめでとう」
☎基『ありがとう。びっくりした?』
「したに決まってるよ!」
☎基『だよね(笑) ……今度直接会えない?ちゃんと会って話したい』
「…うん、わたしも会ってゆっくり話したい」
☎基『今週の日曜日空いてるんだけどどう?』
「大丈夫だよ」
☎基『10時に駅前ね」
「わかった」
☎基『じゃあ、今日はおやすみ』
「うん、おやすみなさい」
緊張したぁ………
10時に駅前か。あの日と全く同じだな
俊介くんは、覚えてるのかな
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作者名:もものすけ | 作成日時:2023年10月29日 20時