episode19 ページ19
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?「社内でナンパですか?いただけないなぁ」
「しゅんすけ、くん…」
男「は、お前誰だよ!」
基「んー、この会社の取引相手の社長」
男「えっ……」
基「この会社の人間じゃなくてよかったね〜……次この人になんかしたら許さないかんね」
一気に顔が青ざめていく社員を見ながら冷たく言い放つ。
逃げ出した社員を横目にして、話しかけられる。
基「大丈夫だった?」
「あ、うん…ありがとう」
基「どういたしまして。可愛いんだから気を付けなよ」
「っへ…」
してやったり、というような笑顔で去っていった。
ああ、やっぱりわたしには彼しかいないみたいだ。
あっという間にわたしの心を奪っていく恋泥棒
気づいたら勝手に体が動いていて
基「え、?!」
彼の腕を握っていた。
「あ、のっ…!えっと…次、いつ会える……?」
きっと今のわたしの顔はリンゴみたいに真っ赤だろうな。
それでも、彼との接点が欲しくて、
彼の顔を見ると、わたしと同じくらい真っ赤になっていて思わず声が出た。
「え」
基「いや、これは違うくて、まさかAが追いかけてきてくれると思わないじゃん」
「……わたしだってやられっぱなしじゃないんだよ」
基「そうだったね。……連絡先変わってない?」
「変わってないよ」
基「じゃあ、夜連絡する」
「うん、待ってる」
彼の見送りをして、持ち場に戻る。
女「今のAさんと新社長恋愛ドラマみたいでした。きゅんきゅんしました!!!」
「ごめん、恥ずかしいとこ見せた」
女「全然恥ずかしくないです!!顔赤いAさんも素敵です!」
「ありがとう」
はやく顔の熱よ冷めてくれ。
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作者名:もものすけ | 作成日時:2023年10月29日 20時