忘れられない【S.M】

episode15 ページ15

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基「いやぁ〜ヨコと飲むの久しぶりだわ」

横原「会うの自体久しぶりだからな」


生でいい？という問いかけに頷いて適当につまみを頼んでもらう。


基「さっき全然飲んでなかったじゃん」

横原「それはもってぃーもじゃん。今のこと考えたら酔うのもなんかなって思ったんだよ」

基「俺も同じ考え。やっぱ酔いきってない状態で話すのが妥当かなって」


頼んだものが届いて、飲みながら話をする。


横原「跡継ぎに決まったってことはいつか社長になるってことだよな？」

基「うん。ていうかもうほぼ社長でさ、そっちの業務のほうがメインなんだよね」

横原「うわ、大変だな」

基「最近慣れてきたとこ。今度ヨコの会社に挨拶しに行くんだよね。各部署まわるからその時も会うと思うよ」

横原「まじか。友達が社長って不思議な感じすんな」

基「ほんとにね。…………付き合った？」


一呼吸置いて、俺に問いかける。

その瞳は揺れていて、不安が目に見えてわかる。


横原「……付き合ってるって言ったら？」

基「応援する。俺にはなんも言う資格ないし」

横原「ばーか、付き合ってねぇよ」

基「そっ、か…」


顔に安心した、って書いてるぞ。

言ってやんないけど。

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