episode11 ページ11
横原side
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横原「なんか今日体調悪い?」
受付に座る同僚の顔色がいつもと違うことに気づき問いかける。
「違うんだよ〜……久々に俊介くんの夢見てさぁ…」
横原「あー、幸せから覚めてショック受けてんだ」
「いや、それもそうなんだけどね?初めて2人で出掛けた時の夢でさ、別れ際にキスするところだったよ」
横原「あー、あれな。まぁよかったじゃん。おかげで目覚めたんだし」
「そうだけど、なんか欲求不満みたいじゃん」
横原「確かに」
「否定してよ!!」
横原「あれ。でもあの時キスしたっけ?」
「してないよ。俊介くんがチキったの!」
横原「そうだ!俺次の日相談されたんだった」
「え、なにそれ?!初めて聞いたんだけどわたしに教えて!」
横原「やだわ。男の約束」
「ちぇっ」
横原「じゃあ俺行くわ。今日も頑張れよ」
「横原もね」
手を振って歩き出し、あの時のことを思い出そうとした瞬間、
女「横原くん!」
誰かも分からない人に名前を呼ばれた。
横原「はい?」
女「あのね、今度部署での飲み会あるの。よかったら来ない?」
横原「あーすいません。俺忙しいんで」
女「そう言っていつも来ないじゃん!たまにはいいじゃん。お願い!」
横原「はぁ、………あなた部署違いますよね?興味ないんでやめてもらっていいですか」
女「っ、なにそれ!受付のあの子とは飲みに行くくせに!」
横原「あいつは大切な友人なんで。一緒にしないでください」
怒った顔をしたその人を横目に再び歩き出した。
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作者名:もものすけ | 作成日時:2023年10月29日 20時