episode1 ページ1
Aside
．
「あ"ーーーーー……」
横原「うわ、なんだよ急に」
「なんでもー…私の気持ちなんて横原には分かんないよ！」
横原「じゃあなんで飲みに誘ったんだよ」
「暇そうだったから」
横原「だる」
吐き出したくても吐き出せない気持ちをどうにかしたくて、
同期でもあり友人でもある横原を飲みに誘った。
ちなみに、横原は彼の友人でもある。
机に頬をつけて右隣に座る横原の方を見ると、
さっそく注文した商品を受け取って口に運んでいる。
横原「まだ引きずってんのかよ。もう2年だろ」
「まだ2年だよ」
横原「時間感覚どうなってんだ」
「付き合ってた5年のこと考えたらちっぽけでしょ！！」
横原「あーはいはい」
お酒を片手にこっちも見ずに適当な相槌。
それがなんだかんだ心地よかったりする。悔しいけど。
横原「でもそろそろ見切りつけた方がいいんじゃねぇの？」
「……………やっぱり？」
横原「誰が見てもそうだろ」
「だよねぇ……」
空になったジョッキを見つめてため息をつく。
わかってるんだよ、わたしも。
そこまでわからないほど馬鹿じゃない。
でも、馬鹿だから、分かってるのに嫌いになれないんだよ。
「横原はさぁ〜、連絡取ってるの？」
横原「あー…、まぁな。友達だし」
「そっかぁ、」
横原「まぁでもお前を嫌いになったとかじゃねぇから。それだけは否定しとく」
「フォローありがと」
横原「事実だっつの」
呆れた顔をした横原のデコピンをくらう。
「いたっ！！」
横原「大袈裟すぎだろ(笑)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もものすけ | 作成日時：2023年10月29日 20時
