幼馴染み卒業希望【東海オンエア】 (ページ26)

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にじゅうごページ26

りょうとデートに行ってから、しばらくが経った。
てつやからは、りょうとの事を相談した日から
告白しろ！と催促がくる。ウザイ。
なんでか皆、私とりょうを2人きりにしようと
頑張ってくれているが、結局あの日から何も進展していないのが事実だ。

て「なぁー、まだ告白せんのー？」
と「ホントだよなー」
ゆ「もう自信持って言ったほうがいいと思うよー？」
し「確かに」

いつもみたいにみんなでお昼ごはんを食べる。
今日はりょうが委員会があって、いないため
当然のように告白大作戦の話し合いが始まる
別に頼んでないけどね。

『いや、そんなこと言われてもさ』
『やっぱ昔から好きだったから』
『今更、告白とか変じゃない？』
て「全然変じゃないって！」
と「りょうもAのこと好きだろ」
ゆ「俺もそう思う」
『でも、やっぱ振られたらって思うと…』
て「だから、振られたら俺たちが慰めるって！」
『そーゆう問題じゃないの！』
と「まじそろそろ言わないとさ、」
　「他の女に取られるぞ？」
『え？』
ゆ「りょうくんのファン、いっぱいいるじゃん」

その人たちのこと。とゆめまるが苦笑いで言う。

『そっか。りょう、ファンとかいるのか…』

振られたらどうしようとか、
そんなことばかり考えていたけど
他の女子が告白して付き合うってことも考えられた。
なんで気づかなかったんだろう。

て「な？他の女子から取られる前に言っちゃえよ」
ゆ「大丈夫、きっと上手く行くよ」
と「当たって砕けろだよ、がんば」
『分かった。頑張ってみる。』

おおっ！という歓声と共に
しばゆーが立ち上がった。

『え？！』
て「え、何どうしたの」
し「ごちそうさま！」

ポカーンとする私達をよそに、
しばゆーは僕帰るねと言って行ってしまう。
何この終わり方。としみつが呟く。

て「まぁ、とにかく頑張れよな！」
『いや、今日告白するとは言ってないから』
て、と、ゆ「えぇ！？」

3人の声が響く。
りょうの隣に立つために。
少しの勇気を振り絞って。
頑張らなくちゃ。