第百七話 ページ41
ゾラがAに震える声で言うも、Aは淡々と否定し続けるだけだ
キルシュ「...番犬よ!貴方に頼みたい事がある!」
貴方『....話せ、手短にな』
キルシュ「...私を、私を飼い主と認めてくれ!!」
貴方『...貴様を、我の飼い主に...一応今は飼い主はいないが...』
Aがキルシュの顔を眺めて考えていると、地面からゴーレムに乗ったソルが現れた
ソル「なんだか知らないけどチャンス!!今の内に...うぐっ!?」
貴方『動くな、動けば殺す』
ソル「おっ...お前、何で...腕が...」
苦しそうに言うソルの首の後ろには裂け目のようなものがあり、そこからAの腕が出てソルの首を片腕で絞めていた
貴方『喋るな、このまま首をへし折るぞ』
ソル「ぐっ、うぅ...!!!」
ゾラ「やっ...."止めろ"!!」
ゾラがAにそう叫ぶ。するとAは言われた通りにソルの首から手を離し空間を閉じた
貴方『....貴様、今何をした』
ゾラ「お前に着いている首輪の効力だ!お前は俺に逆らえない!」
貴方『首輪....成る程、懐柔の首輪か。難儀な事を...ならば貴様の喉を潰すだけだ』
Aがニヤリと笑いながらそう言うと、ゆっくりとゾラに向かって歩きだす
ゾラ「Aっ...一体どうしちまったんだ!!昔のお前でもそんなに酷い奴じゃなかったぞ!!」
貴方『...何故、お前が泣きそうな顔を...何が悲しい?何かあったわけでもあるまい』
ゾラ「うるせぇ!うるせぇよ!!来るな!!」
貴方『...泣くなっ、何故泣くんだ...?』
Aがゾラの前まで行くと、困惑しながら必死に指で涙を拭い始めた
ゾラ「...なんで、」
貴方?『何故かは分からない。だがお前の泣いていると我に不調が出ている』
ゾラ「不調...?」
貴方『胸の内側が締め付けられているような痛みがずっとしている。貴様の涙を見た途端に...』
苦しそうな顔をしながら胸を押さえ、ゾラの涙を拭い続けるA。その様子を見て、キルシュがまた声をあらげた
キルシュ「どうしたんです!!何故貴方が下民に惑わされているのですか!?」
貴方『我にも分からんのだ...何故かこの男が泣いていると身体が勝手に...』
キルシュ「...貴方は既に番犬としての牙を失ったようですね。なら、もう...用はない!ここで敗北しろ!」
キルシュが魔昌石に向かって桜を飛ばす。それと同時にソルのゴーレムも向かいだす
アスタ「ふっ、たり同時は...流石に『下がれ、魔力無き者よ』Aさん!?」
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kokomi@ゾラ推し(プロフ) - 杏珠さん» 杏珠様!コメント有り難う御座います!ストーリーを好きと言ってもらえるの凄く嬉しいです!!これからも最低週一で更新していくので、待っていてもらえると嬉しいです!本当に有り難う御座います!!(o≧▽≦)ノ (2020年3月25日 17時) (レス) id: 4c04000691 (このIDを非表示/違反報告)
杏珠(プロフ) - コメ失礼します。ストーリーめっちゃ好きです(*´ω`*)更新楽しみにしてます(〃ω〃) (2020年3月25日 17時) (レス) id: d45b100f1b (このIDを非表示/違反報告)
kokomi@ゾラ推し(プロフ) - 夢竜さん» 夢竜様!コメント有り難う御座います!本当にそういってもらえるとテンション上がります本当に有り難う御座います....(;ω;`*)早めに書き上げます( ;∀;) (2020年3月21日 11時) (レス) id: 4c04000691 (このIDを非表示/違反報告)
夢竜(プロフ) - ゾラさんと夢主君がくっつくの楽しみにしてますね! (2020年3月21日 11時) (レス) id: 2674e8aa46 (このIDを非表示/違反報告)
kokomi@ゾラ推し(プロフ) - dacybanny5504さん» dacybanny5504様!コメント有り難う御座います!そう言って頂けると作者の感謝感激雨あられです!!本当に嬉しいです!!ずっと応援だなんて.....嬉死しますっ!!! (2020年3月15日 18時) (レス) id: 4c04000691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kokomi@ゾラ推し | 作成日時:2020年2月29日 10時