嘘から生まれたボク Ⅱ (ページ18)

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Aside

池｢翔くん、着きました｣

櫻｢さんきゅ、じゃあまた今度ご飯でも｣

池｢はい、また連絡下さい｣

櫻｢じゃ、お疲れさま～｣

翔くんが降りると、車内は一気に静かになった。

智くんは寝てるし

ミツもそんな彼を気遣って

喋ろうとはせず、窓の外を見てる。

池｢ミツ、ブランケットかけてあげて｣

ずり落ちてたブランケットを

ミツに掛け直してもらう。

10分ほどして、智くんの家に着いた。

大｢ありがとね～｣

北｢お疲れ様でした！｣

大｢お疲れ～｣

車を降りた智くんは

とっても眠そうで、ふらふらしてる。

池｢…心配だな。

俺、玄関まで送ってくるわ。｣

北｢うん、その方がいいかもな｣

池｢ごめん、ちょっと待ってて｣

北｢おー｣

後ろから追いかけると

智くんはふにゃぁっと笑って

大｢だぁいじょーぶなのにぃ～笑｣

と言った。

全然大丈夫じゃなさそうだ。

池｢肩寄り掛かって｣

全身で身体を支えて、エレベーターに乗り込む。

大｢A｣

池｢ん？｣

大｢なにかあったら、たよってね。

おれ…いつでもAの味方だからさ？｣

池｢ありがとう、智くん｣

この人みたいになりたい。

何度そう思ったことだろう。

でもそう思う度に

きっとこの人には適わないとも思う。

この人の偉大さは、俺が1番知ってるから。

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