嘘から生まれたボク Ⅱ (ページ2)

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玉森side

里帆私たちの裸の写真の方が良かったかな?

そんな写真が出たらどんな騒動になるか

分かってて敢えて言ってるんだよな、こいつ。

今になって思う。

あの時自分の意見をはっきり言える彼女は

実はただの自己中な女でしかなかったんだって。

なんでこんなのと付き合ったかなぁ……

里帆Aさんに迷惑かけちゃっていいの?

イタいところを突いてくる。

ちらっとAを見る。

俺の視線に気付いたAは

｢ん？｣と俺に視線を向けた。

Aに迷惑かけたくないなぁ。

俺はもう一度スマホを手に取って

今度は自分からあの人の番号にかける。

玉｢もしもし？｣

里『もしもーし』

玉｢…わかったよ、付き合う｣

里帆は笑った。

また連絡する、とだけ言い残して電話を切った。

宮｢何、どういうこと？｣

ニ｢あの人と付き合うの？｣

玉｢うん｣

Aを守るため。

そう考えたら、なんでも出来る気がした。

北｢A、どこ行くの？｣

池｢ハガキ書くの疲れた、休憩してくる｣

北｢そだな、ちょっと休暇にするか｣

池｢玉、なんかよくわかんないけどオメデト｣

Aは俺に微笑みかけて部屋を出た。

…そっか、笑うんだ。

俺に彼女が出来たら。

藤｢俺もちょっと休憩｣

北｢んー｣

ガヤは俺の顔をじっと見て、何も言わずに部屋を出た。

多分ガヤは俺の気持ちを知ってる。

俺がAのことをどう思ってるか。

だから…

今回の報道と今の俺の発言に

誰よりも疑問を抱いてるんだと思う。

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