嘘から生まれたボク Ⅱ (ページ15)

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Aside

櫻｢Aは大学どうなの？楽しい？｣

池｢楽しくはないですかね｣

櫻｢ありゃ、そうなの？

あんなに苦労して入ったのに｣

北｢苦労？｣

櫻｢あ、やべっ…｣

ちょっと翔くん…

メンバーには黙っててって言ったのに…

北｢何A、苦労してたの？｣

すかさず突っ込んでくるミツ。

流石、聞き逃さないよな。

池｢仕事との両立がちょっとね｣

櫻｢そうそう、だから俺に相談しに来てくれてたんだよ｣

池｢その節は大変お世話になりました｣

北｢へぇ、そんな裏話聞いたことなかった｣

ミツは翔くんから俺の話を他にも聞き出そうとしてる。

翔くんも翔くんで

｢あ、そういえばね～｣って話し出してる。

池｢なんか2人、すごい盛り上がってんね｣

大｢翔くんも北山もAのことが誇りでしょうがないんだよ｣

池｢誇りか…｣

大｢俺だって誇りだよ？

あんなに小さかったAが、ここまで大きく育ってくれて｣

池｢智くん｣

大｢昔と違って、ちゃんと笑えるようになったね｣

俺には、誰にも言えてない過去がある。

先輩や後輩にはもちろん

メンバーにすら言ってない俺の過去。

だけど智くんは唯一、俺の過去を知っている。

大｢よく頑張ったね｣

池｢…まだまだです｣

大｢あのことについては、もう言えた？｣

あのこととは、多分俺の過去のこと。

池｢いや、まだ…｣

大｢そうか、まだか｣

智くんは俺がメンバーに俺の過去全てを話して

家族のような、愛の溢れた仲間になることを願ってる。

嵐がそうであるように、俺らにも…って。

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