嘘から生まれたボク Ⅰ (ページ20)

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玉森side

朝早くから飛行機に乗って大阪に降り立つ。

ホテルに着いたら速攻で会場入りして

ゲネプロを終え、無事に本番を迎えた。

池｢楽しむ準備は出来てるかっ！！｣

｢きゃぁぁぁぁぁぁあああああ！！｣

池｢声出す準備は出来てるかっ！！｣

｢きゃぁぁぁぁぁぁあああああ！！｣

モニターに映し出されるAは

ファンを盛り上げるべく、煽っている。

ファンのみんなは

Aが誰よりも仕事熱心で

責任感が強いことを分かってるし

無表情でよく怖がられるけど

俺らに向ける視線が優しいってのも

ファンのみんなは気付いてくれてる。

俺も実際、Aのことを調べていくと

wikiよりAのファンから学ぶことの方が多かった。

演技のお仕事がなくても

メディアの露出が少なくても

｢今回の企画すごい面白かったね｣

って、文句一つ言わずに

Aのことを応援してくれる。

そんな人たちに想われてることを

どうか、気付いて欲しい。

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千｢そういや最近うちの池端と玉森が

やけに仲良いんですよ～…ね？？笑｣

宮｢そうそう、俺ちょっと妬いてるもんw｣

コンサート中盤でのMC

千賀が唐突にAと俺の

最近の関係性について触れてきた。

二｢いつからそんな仲良かったっけ｣

玉｢別に、俺ら昔から普通に仲良いよな？｣

池｢俺が倒れてからなんかやけに近いよね、距離感｣

玉｢それ言っちゃっていいの？笑｣

池｢あ、やべ｣

すごい歓声が聞こえる。

いやこれ、歓声じゃないな。

Aを心配する悲鳴のような声が沢山聞こえる。

二｢出た、Aの天然w｣

横｢ファンの皆さんが心配するでしょー？｣

Aはやっちまった…って顔してる笑

北｢まあ、もう大丈夫なんだよな？｣

池｢大丈夫｣

玉｢俺がついてるから、みんなも安心して？笑｣

｢きゃぁぁぁぁぁぁああああ｣

池｢…マジでもう平気だから｣

玉｢ふはは、Aさん照れてますねぇ～笑｣

宮｢いいなぁ～玉さん、俺も看病して？笑｣

玉｢お前体調崩してないだろ｣

宮｢今すぐ崩すから！笑｣

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