嘘から生まれたボク Ⅰ (ページ18)

今日:55 hit、昨日:23 hit、合計:42,550 hit

17 ページ18

玉森side

玉｢へぇ、AB型なんだ｣

芸能人の俺が。

ましてや同じメンバーの俺が。

同じグループのAのwikiを見る。

玉｢誕生日は流石に知ってるっつーの…｣

スマホのメモを開いて書き込む。

玉｢誕生日は5月26日…っと。

身長は171cm、体重50kg……ね。｣

これ、本当の情報なのか？

知ってるようで知らないこと。

全く知らなかったこと。

全てをメモに書き込んでいく。

玉｢…書道？｣

wikiにはAの幼い頃

習っていたものが書かれていた。

英会話に書道、ピアノ、バイオリン

思い返してみれば

Aは確かに字が綺麗だった気がする。

もっとアピールすればいいのに…

キスマイの中で1番字が綺麗なのはミツだと思われてる。

ピアノだって、千賀のイメージが強い。

これが本当の情報なのかは分からないけど

俺らのことばっかりで自分のことを

あまりアピールしないのは確かだった。

.

もっとAのことを知りたい。

メモはまだまだ空いている。

当の本人に聞いてもいいのかな。

.

.

うどん派？そば派？

旅行の荷物は多い方？少ない方？

化粧水は何使ってる？

.

.

.

次の日、俺の目の前で

ダンスリハーサルをしてるAに

俺は心の中で何個も問いかけた。

池｢…間違ってた？｣

玉｢え？｣

池｢あれ、ここ違ったっけ｣

玉｢いや、大丈夫！合ってる！｣

池｢びっくりした、どっか間違ってんのかと思った｣

玉｢ごめんごめん｣

びっくりした、と言う割に

Aの表情筋は微動打にしてない。

玉｢いや、ダンス上手いなぁと思って｣

聞きたいことがあるんです。

なんて言えないから、とりあえず誤魔化した。

.