嘘から生まれたボク Ⅰ (ページ17)

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玉森side

あれからと言うもの

1度想像してしまった恐怖は

なかなか俺の中から消えてくれなくて

俺は、Aの側から離れられなくなった。

雑誌の取材の時の席も

ロケバスの中も、楽屋でさえ

メンバーが不思議がるくらい

俺はAの隣を陣取った。

宮｢玉、今日もAにべったりだね笑｣

玉｢悪いかよ｣

宮｢別に悪くないけど、何か寂しいなぁーって笑｣

玉｢ミツに構ってもらって｣

宮｢えー笑｣

玉｢うるさい、鼻｣

宮｢なんか冷たくない？笑｣

玉｢今俺は忙しいのっ｣

池｢玉、こっちはいいから宮田のとこ行ってあげな？｣

玉｢……｣

次の長崎での撮影の衣装を一緒に考えてたのに

宮田のせいで向こうにいけと言われてしまった。

…いや、実際そんな言い方はされてないけど。

どさっと、宮田の隣のスペースに移動する。

玉｢…はぁ｣

宮｢お、怒ってる？｣

玉｢…別に｣

宮｢玉さん、Aと何話してたの？｣

玉｢別にいいだろ｣

紙をペラペラ捲って引き続き衣装を考える俺。

そんな俺を見て宮田は更に的を外して聞いてくる。

宮｢…A、なんかトラブっちゃったの？｣

玉｢は？Aがトラブるわけないじゃん｣

宮｢うーん、だよね｣

玉｢俺少しでもAの負担減らしたいんだよね｣

これから先何があろうと、Aを守る。

それにはまず

俺自身がもっとAの仕事を

手伝えるようにならないと。

頼ってもらえるようにならないと。

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