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会場で見るみんなは
ドームで見るよりもずっと近くて、大きくて。
宮田さんや千賀さんは
私と目が合うとにこっと笑ってくれた。
そしてついに安井くんが出てくる…
北「え、なに?」
宮「おい、俺見えねーぞ?」
7人全員がしばしの沈黙。
そうよね、そうよね。
今読み返してるんだよね。
7「よーーーーーーーーっしゃぁぁぁああ!!!」
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生で聞けた!
生で、よっしゃあを聞けた!
裁判長!
もしかしてあなたは
私にこれを聞かせるために
私をこの時代へと戻したのですか!
なんていい人なんだろう、裁判長。
ということはつまり。
私はもう、未練を果たせたから消えるってことか…
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宮「Aちゃん、お疲れ!」
「お疲れ様でした!」
北「いやー、あれ、マジでか!」
二「安井が茶封筒持ってきた時、俺何事かと思った!」
みんなの話題はやっぱり茶封筒のことで。
私はそんなみんなを微笑ましく見ていた。
もう時期消えちゃうのなら
最後の最後まで彼らを目に焼き付けて
彼らでいっぱいにして消えたい…
藤「ねぇ、それよりさ。
なんで茶封筒のこと知ってたの?」
「……えっ?」
藤「なんで、ライブが始まる前に
茶封筒のこと言ってたんだよ??」
「…………それは」
やばい。
そうだよね、そうなるよね。
……詰んだ。
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作者名:りい太 | 作成日時:2020年4月22日 9時