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「…っは!!」
目を開けると、自分の部屋。
実家なのは変わらない。
「やっぱり夢じゃないのか……ん?」
手が痛くなるほど、ぎゅっと握っていたもの。
「何これ」
何かのカードのようだ。
2つある。
「いやいや、そんなことより…」
裁判長から状況を説明してもらって
やっと私は正確に、ちゃんと状況を掴めた。
…うん、気楽に考えよう。
だってまだあと1年あるし。
回避って言ってもこの1年で、どうしろって話だし。
私は戻ってきたこの青春を、もう一度謳歌することにする!
ふとカレンダーに目をやる。
あれっ?
明後日ってもしかして、茶封筒の日?
まさに今年の!…明後日だ!!
これは行かねば。
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「わぁ、すごい人がいる…」
学校に行くふりをして
代々木体育館へ来た私。
当たり前だけど
チケットなんて持ってないから入れるわけもない。
ここまで来たものの、どうするかな…
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ス「関係者の方ですか?」
「え?」
ス「そのパス…キスマイの関係者の方ですね?」
「パス?」
ス「こちらへどうぞ」
何気なくカバンに放り込んだカードは
どうやら会場のパスだったらしい。
私はスタッフさんに連れられるまま
会場の中へと入った。
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作者名:りい太 | 作成日時:2020年4月22日 9時