８年後もまたここで。 (ページ24)

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裁判長から言い渡された

タイムリミットの日がやってきた。

千｢本当に消えちゃうの？｣

｢はい、すみません｣

千｢どうにかならないの？｣

私が私でいられる最後の日。

キスマイのみなさんは

仕事を早く終わらせて駆け付けてくれた。

｢1年間、本当にありがとうございました｣

突然現れたかと思ったら

未来から来たとか変なことをいう私を

受け入れてくれて、仲良くしてくれて。

私、キスマイファンで本当に良かった。

｢私、もう行きますね？

消えるところ見せたくないですし。｣

きっと、胸が痛くなる。

悲しくて、寂しくて、どうしようもなくなる。

まだまだもっと

みんなと一緒にいたいって

思ってしまうから。

北｢俺、信じないから…っ｣

宮｢そうだよ、俺も信じない！｣

やめてよ、泣かないでよ。

泣いてしまったら

今よりもっと別れが辛くなるんだから。

私を引き止めるみんなを見て

私は必死に涙を堪える。

二｢A……？｣

ニカちゃんが突然目を見開き私を凝視する。

私の体は、段々と透け始めていた。

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