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玉「消えるってどういうこと?」



「そのまんまです」



玉「…どういうこと?」



「私、2019年の5月6日に

キスマイのライブに向かう道中で

事故にあって、死んだはずなんです。」






キスマイのみんなは何も言わず

ただ私を見つめている。






「でも、目が覚めてしまった。

そしたら2011年で、私も正直びっくりしてて…」







はぁ、辛い。

幸せな気分のまま死にたかったのに。







「私、帰りますね。

部外者の私がこんなところまで押しかけて

…ご迷惑かけて、すみませんでした。」







部屋を出てばたん、と扉を閉める。

もう、泣きそう。








玉「ねぇ、待って!」



「…玉森さん?」



玉「さっきの話、ほんと?」



「はい…」







私も到底信じがたいですが。







玉「2019年の俺ってどんな感じ?

どんな大人になってんの?」



「え?えーっと2019年の玉森さんは…

ふふふ、相変わらずカッコイイです笑」



玉「Aちゃんって、俺のファン?」



「…はい」



玉「いつから?」



「WORLDの時からですね」



玉「わーるど?」








あっ、そうだ。




WORLDどころか

この人達まだ自分たちがデビューしてすぐ

ドームをやること自体知らないんだ。









玉「とりあえず、どっかで話さない?」



「大丈夫なんですか?」



玉「うん、色々聞きたいし。」







そう言って

玉森さんに指定された喫茶店に

私は一足先に向かった。







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作者名:りい太 | 作成日時:2020年4月22日 9時

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