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どういうことなの…【第一話】 ページ2

今度こそ、貴方を絶望の淵から救ってみせる。何度繰り返すことになっても、貴方だけは…。

──時間遡行。

次に目が覚めると、そこはいつもの病院ではなかった。病院…ではあるのだろうが、どうもいつもの病院とは違う。私は心臓病を患っていたので、すぐ側に大きな機械があったはずなのだ。しかも、ここは木造。私の病院はコンクリート製だったはず。
赤いフレームの眼鏡を外し、ソウルジェムを目に当てる。視力を回復させ、目を凝らして辺りを見渡してみるが、やはりそこはいつもの病院では無いようだった。
ここはどこなのか…疑問が頭を埋め始めた時、この部屋へと通じる扉が音を立てて開いた。

「あら、目が覚めたんですね。」

扉を開けたのは、私より数cm程度小柄であろう女だった。制服のようなものを身にまとい、その上に少しその女には大きく鮮やかな羽織を羽織っている。妙に様になっているその女は、私の様子を見てくす、と笑いながら近付いてきた。

「すみません、驚かせてしまいましたか?」

女が入ってきた事に何も言わずに固まっていた私の様子を驚いた、と取ったらしいその女は、ニコニコと愛想の良さそうな笑みを浮かべながらこちらに話しかけて来る。

「自己紹介がまだでしたね。初めまして。
この館の主であり、柱の一人。蟲柱の胡蝶しのぶと申します。どうぞご気軽にしのぶ、と。」

貴方のお名前は、と問われた所で正気を取り戻した私は内心焦りながら、表面上は冷静に…というか愛想無く名前を答えた。

「暁美ほむら」

愛想のない返答だっただろうに、胡蝶しのぶは嫌な顔一つせず体調を尋ねてきた。すこぶる快調だと答えると、それは良かったです、と花の綻ぶような笑顔を見せた。

「…蟲柱って……」

なんだろう。
先程の会話から浮かんでいた疑問が口に出ていたのか、それを聞いた胡蝶しのぶは少し驚いた様にこちらを見た。何かおかしなことを言ったのだろうか、と心の中で首を傾げていると、胡蝶しのぶは独り言のように話し始めた。

「……蟲柱、というのは私の柱名です。
私は蟲の呼吸を使って鬼を殺すので、蟲柱。」

…詳しくは分からなかったが、胡蝶しのぶは蟲柱らしい。そして、蟲の呼吸とやらを使って鬼?を殺す、と。…聞いてもよく分からないが、この世界には魔女の代わりに鬼が居るのだろうか。疑問符が浮かんでは沈んで行く。
そんな私を見てか、胡蝶しのぶは柔らかい笑顔でもう少し休むよう提案して来た。

…折角なので、もう少し。

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ねこふらい(プロフ) - スフィアさん» わー!趣味が合いますね…!!ありがとうございますー!!頑張っていきます!! (2020年3月19日 15時) (レス) id: 0c32e81106 (このIDを非表示/違反報告)
スフィア(プロフ) - 2つとも私の好きな作品なので、すごい嬉しいです!更新頑張ってください!! (2020年3月19日 11時) (レス) id: 689f4055d4 (このIDを非表示/違反報告)
ねこふらい(プロフ) - らみりさん» ありがとうございます!!ご期待に添えるよう頑張って書きますね…!!! (2020年3月14日 12時) (レス) id: 0c32e81106 (このIDを非表示/違反報告)
らみり(プロフ) - イッキ見しました!!これからどうゆう展開になるか楽しみにしてます!! (2020年3月14日 9時) (レス) id: 0c67741c38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねこふらい | 作成日時:2019年12月18日 21時

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