Welcome To My House ！！

5話〜玉森side〜 ページ6

Aと話すときにはいろんなエッセンスを詰め込んでみる



ファンの子にキャーって言われそうな仕草挟んでみたり、彼女のちょっとした変化だって俺は気づいてるよーってアピール



俺だって必死なのよ・・・






この前誘ったときにやっと『今度』を引き出した



指切りまでしたしね



『今度』って言葉



なんてない言葉だって思ってるでしょ



違うんですよ、みなさん



『今度』って言葉は魔法の言葉(笑)



今度って言っちゃうと次に誘った時に断れなくなるんだよー



みなさん、いやな人からの誘いを断るとき絶対に使わないように気を付けて



あ、あれは社交辞令だったのでって図太く言える人はぜんぜん使っちゃって大丈夫ですけどねー



今度って言ったじゃん、あれウソだったの？って



素直で正直で真っ直ぐな人にはウソって言われることは最強にショックなはず



Aにとってもそう



チャンス！！！！！



この言葉を利用しないわけがない







玉「また今度って言ったじゃん」







そういうと彼女は『じゃあ、行きます』って返事をくれた




俺の作戦勝ち(笑)




俺ってやな奴だなんて思ってないよねー




こんなことでもしなきゃ好きな子振り向かせることもできない、恋のぶきっちょさんって呼んでー







玉「ねーねー何食べたい？」







私「玉森さんが食べたいものでいいです」







玉「俺が食べたいものかぁ




今めちゃくちゃ腹減ってるから何でも食べられる勢いなんだけど・・・」







私「ふふふ・・・・



食品だったら何でも」







玉「わかったー



Aが気に入りそうなお店考えとく



予約しなきゃ



検索検索・・・



いやいや、いつもの店がいい？



めちゃくちゃ悩むじゃん・・・」







私「今、玉森さんが一番食べたいもののお店連れっててください」







玉「よしっ




決めたっ



アレにするアレ




お楽しみにー」








私「ふふふ・・・




楽しみにしておきます」







俺はうれしすぎて彼女の少し困った顔も、それはそれでいいやって思った




これから俺のことに夢中になるから覚悟しといてね

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