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43話〜私side〜 ページ47

私「えっと・・・


束縛の激しい人？・・・かな・・・」






玉「ふーん


どれぐらい付き合ったの？」





私「3年ぐらいですかね・・・」





玉「なんでそんな束縛ヤローと3年も付き合ったの？」





私「付き合ってる時は私も彼のこと好きだったし、その時は束縛だなんて思ったことなかったんですけど


私のこと好きでいてくれてるんだなぁって思ってたし


でも気づいたら友達とも会えなくなっちゃってて


苦しくてさみしいなぁって思ったら、私、彼のこと好きなのかなぁって


本当は一人になるのがさみしかっただけなんじゃないかって


そう感じだしたら一気に気持ちが冷めちゃって」





玉「自分の本当の気持ちに気づいたってわけだぁ


きっと一度好きになると冷静に考えられなくなるタイプなのかなぁ


ま、恋しちゃうと冷静でいることの方が難しいかも」





私「そうですね・・・」





玉「で、今好きな人はどんな人？」





私「え？」





玉「ついでだからさ


教えてよ」





ついでって・・・






私「何にでも真剣で一生懸命で


でもどんなに一生懸命になってても周りのことも見えてて


どんな小さなことでもちゃんと気づいてくれるような人です」





玉「へぇ


俺はその人に負けないようにしないといけないんだよねぇ


俺と正反対みたいじゃん


難しいけど・・・」





私「あの・・・私が言うのもなんなんですけど・・・」






玉「何？」





私「他の人になるなんて無理じゃないですか


別の人間なんだし


だから私は自分が自分らしく輝いてれば、それが一番素敵だって思います


いつものお仕事頑張ってる玉森さん、素敵ですよ」





私・・・何言ってんの？


告白みたいになってる


違うの


思ったことを正直に口に出しちゃっただけです・・・





玉「本当に？」





あ・・・もしかして照れてる？




玉森さんの顔は見えないけど、声からわかる玉森さんの動揺





私「はい」





玉「ありがと・・・


ちょっと照れるんですけど・・・」





やっぱり・・・


顔を真っ赤にしてるんだろうな玉森さんが想像できる






私「すみません」





玉「なんで謝るの？


さっき言ったのやっぱウソでーすとかじゃないよね


今の俺、本当に輝けてる？」





私「はい


輝いてる玉森さんだからファンのみんなも好きでいてくれるんじゃないですか」





玉「だといいんだけど・・・」

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