Welcome To My House ！！

31話〜私side〜 ページ34

『あのさぁ・・・


寝る場所なんだけど・・・


Aはベッド使って』


って、そんなことできるわけないじゃないですかぁ


天下のアイドルさまをそこらへんで寝かして、私がぬくぬくベッドを使わせていただくなんて


身体が資本のアイドル玉森さんをそんな扱いしたら、スタッフなんてやってられません


即刻クビです・・・


『実はまったくのノープランで客室があるわけじゃないしさ


女の子にそこらへんなんて言えるわけないじゃん


男なんてどこで寝たって一緒だし』


たかが私なんかを女の子として扱ってくれる・・・


そういうのこの所感じたことなくて免疫不足


やさしい顔してこういう言葉言っちゃう玉森さんに結局押し切られちゃう


気が付けば同じ部屋で寝ることに落ち着いてる


この状態でどうやったら普通に生活なんてできるのでしょう







どうにかお風呂に玉森さんを追いやってとりあえずこれからのことを考える


玉森さんが用意してくれたお布団にゴロンと横になって・・・・







こういうシチュエーション


どういうパターンが考えられるか・・・






私は高級ブランドにはまってしまって


衝動買いをしてしまった・・・


クレジットカードをバンバン使って散財


借金かさむ


返済できない


借金取りに追われる


『おい、返済期限とっくに過ぎてんだよ


いつになったら返していただけるんですかね』


『すみません・・・


来月には・・・』


そして借金取りから逃げるために街をさまよってるところに玉森さん登場


『どうしたの？


そんなに困ってるなら俺の部屋においで・・・』


『玉森さん・・・


ありがとうございます・・・』


かわいそうな家なきA


差し伸べられたやさしい玉森さんの手







それで行こう・・・


私はかわいそうな子


玉森さんはやさしく手を差し出してくれた優しいお人


だから私は玉森さんに御恩をお返ししないといけないので


せっせと家事をして働いてお返しするということで・・・


どう？






やっぱり無理があるよね・・・


一緒に生活するってことは寝顔見られたり、お風呂入ったり・・・


意識しないなんて・・・無理ですって・・・


これってやっぱり玉森さんの作戦にどっぷりはまっちゃってる感じですか？


どうするの？


こんなに普通に過ごすことが難しい一週間


先が思いやられる・・・


普通にいつものように、とりあえずそれだけを目標にするしかない・・・よね・・・

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