Smile 〜F's story〜 2

69話〜私side〜 ページ31

ひろ・・・



私のこと、太輔のこと



いっぱい考えてくれて・・・



本当にすてきな人で・・・



いつも一生懸命な姿



すべてのことに真正面からぶつかっていくあなたが本当に好きでした



あなたを好きになったこと



一緒にいることのできた時間は



私にとってすてきな思い出



好きになったことも、別れを決めたことも今は後悔なんてしてない



あなたがこれからも輝いていてくれることを



ずっとずっと応援しています



本当にありがとう・・・






藤「ねぇ、何考えてんの？」






抱きしめられた私を覗き込むように太輔が言った






私「ひろのこと」






藤「また、俺のこと妬かせたいの？」






私「すてきな人だなぁって・・・」






藤「そうだな・・・



ちょっと・・・」






私「え？」






見上げた私に太輔の唇が近づく



私はその唇を指で止めた






私「太輔・・・ここお外です・・・」






藤「こんなにしっかりひっついてて今さらでしょ」






私「そうだけど・・・」






藤「とりあえずちゃんと確認しないと」






太輔がそっとキスをした






私「何の確認？」






藤「Aのキス、ちゃんと覚えてる」






私「よかった・・・



でもこれでお外では最後ね」







藤「しかたない・・・



俺んち帰ろう」







私「うん」







太輔の車に乗ると、太輔の匂いに包まれて安心できた



たくさん話したいことがあるのに、胸が詰まったみたいに苦しくて言葉が出てこない







そんな私を見越したように、太輔は私の手をそっと握った

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