Smile 〜F's story〜 2

40話 ページ1

『着いた？』




彼女が心配でLINEした




『着いてるよー


もう少ししたら入ります』




無事についたみたい




今日を乗り切れば彼女は一歩前進できる




そしてふたりでも一つ壁を乗り越えられる




『楽しんでね』




『はーい(^^)/』




楽しんでくれればいい






玉「誰？」




玉がスマホを覗き込んだ




藤「別に


友達だよ」




玉「ふーん


そんな感じの顔してなかったけどー」




藤「俺、どんな顔してた？」




玉「なんか難しいもの読んでんの？みたいな、眉間にシワ寄ってた」




藤「友達来てくれて嬉しいんですけど」




玉「そんなふうじゃないよ


どっちか言ったら怖い顔に近いと思うよぉ」




藤「ダメじゃん


そんな顔してちゃ」




玉が俺の頬を両手でつまむ




藤「おい・・・玉・・・・


痛い・・・・・」




玉「そうだよ


怖い顔してたらファンの子たち、やーん、たいぴご機嫌斜めとかってすぐにＳＮＳ書いちゃうんだから


アイドルの顔してなきゃ


スマイルスマイル」




藤「つままれてもスマイルにはなりませんけど・・・」




玉「そう？


ほっぺの筋肉ほぐれていいでしょ


怒らなーい


笑顔でいこ―」




藤「はいはい」






彼女にＬＩＮＥするのに眉間にシワって・・・




本当、Aのことになると俺、異常だな・・・

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