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「あ〜、し、信じてもらえなかった、!」
開口一番、怜那が嘆いた。
「どんまいです。結構本物っぽかったんですけどね…。」
と返すのは猫又の役目を全うし、楽しく観戦をしていた藍火だ。そしてその道連れにされた直折は
「オオカミさんガンバってるかなぁ。ナオ、もうちょっとやりたかった…。きょじん?さんはいるのかなぁ?」
と義手を顎に当て考え込む。
「きょじん?狂人のことですか?ど、どうだろう…」
「狂人が残っていたら終わる可能性もあるんじゃないか?人狼は鶴御しか死んでいないだろ。」
「ん〜?ナオ、勝てるかも⁉やった〜!」
「まぁ、十中八九水戸が狂人だろうが…」
_____
「お!霊能結果来た」
翔介が大声を上げ、がばっとベッドから起き上がった。依緒からの連絡の通知が来たようだ。
「あ〜、やっぱそうか。分かってたけど…。うわ〜、分かんねー!」
頭を抱えた翔介は再びベッドにダイブし、思考を放棄した。
_____
ピロン。
「あ、人狼の人からだ」
依緒は少し慣れてきて危うさがなくなった手つきで画面を操作し、襲撃の可否を確認する。念のため、もう一度役職への連絡を確認し…。
「あとは…朝のベルの準備ですね。」
と軽く鼻歌を歌いながら用意を始める依緒。
勝負の3日目が始まる。
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