僕と同じ立場【新開悠人】 (ページ1)

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悠人視点

ようやく始まった中学校生活

いやまあ始まって欲しくもないんだけど

俺は優秀な兄‪”‬隼人くん︎︎︎＂︎︎がいてその兄にずっと比較されてきた

それが嫌でおれはスプリンターじゃなくクライマーになった

俺は絶対兄を超えると誓ったんだ

このダボダボの学ランも兄のもの

「クソっ…、」

俺は新開隼人でも新開隼人の弟って名前でもない、

新開悠人だ…

桂浜「おい!!白菊!!」

？「げっ、桂浜……先生」

桂浜「廊下を走るんじゃない!!」

あー、あの女子、桂浜に目付けられてるのか

俺はあの先生嫌いだし、目つけられたくねえな

桂浜「お前はなんでこうなんだ!!」

桂浜「お前の姉さんはな!!」

「…！」

？「姉さん姉さん姉さんうるせえ!!」

？「私は姉さんでも白菊日向でもない!!」

A「白菊Aだ!!」

多分その時だと思う

俺は

俺と同じ立場の人に

初めて会ったのは

桂浜「あ、おい！！！｣

A「そんなに姉さんが好きなら姉さんのとこ行けよお前!!」

反射的に体が動いた

勝手に白菊という女のあとを追っていた

桂浜「あ、おい新開!!」

目を付けられたくない教師に目をつけられたであろう

でもそんなことどうでも良くなるくらいに

あの人と

白菊Aと話したかった