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遅刻した罪悪感からたくさんの仕事を引き受けてしまい、家に着いて時計を確認すると20時近くになっていた。
昨日のこともあるし一虎に連絡の1本でもした方がいいかと思ったが、あいにく連絡先を知らない。疲れたし、明日XJランドに寄って帰ってこよう。
そんなことより、お腹空いたな…と思い冷蔵庫を覗いてもすぐ食べられそうなものはなく戸棚を開ける。
目に付いたのはパスタとレトルトのパスタソース。
今日のメニューをパスタに決めお湯を沸かし始めると、スマホが鳴った。
表示を見ると090…と続いていて、登録していない番号だった。おそるおそる出る。
「もしもし。」
「あ〜やっと出たわ。オレオレ一虎。」
やっぱり。なんか見覚えがある番号だと思った。なんで私の番号を知っているのかはさておき。
「どうしたの。」
「朝、オレんちにピアスとシュシュっつーの？髪につけるやつ置いてったから届けようと思ってよ。」
鞄を確認すると確かにない。仕事では基本つけないから気が付かなかった。
「あーほんと？ごめんね。でも、急ぎで必要とかじゃないから明日仕事終わったらお店に持ちに行くよ。」
「いや、もうアパートの下にいる。」
えぇ…怖。なんで家知ってんの。
ガスコンロの火を止め急いで下まで降りると昨日ぶりの一虎がいた。
目が合うとよっ。手を挙げたので同じようによっ。と返してみるが普通に不信感の方が強い。電話番号もそうだし。
そんな私の心を読んだかのように一虎が続ける。
「電話番号は、昨日潰れた時にスマホ見た。住所は、うちの店の登録票に書いてあった。てか、スマホのロック自分の誕生日とか無用心すぎじゃね？」
「いいの！自分の誕生日なら絶対忘れないもん。」
人のスマホ勝手にロック解除しないでよとか店の登録票見るとか職権乱用じゃないのとか思ったが余計なことは言わない。
はいこれ。と渡されたのはご丁寧に袋に入ったピアスとシュシュでありがとうと伝え見送ろうとする。
ん？？
あれ？？？
「帰らないの？」
「ハラ減ったなーって。」
全然帰らない一虎が不思議で声をかければにこにこと胡散臭い笑顔を浮かべている。
「えっと、大したものないけどうちで食べてく？」
「いいの？」
いいのって確信犯でしょ。昔からそうだったもん。
「いいよ。届けてくれたし、部屋少し散らかってるけど気にしないでね。」
そういい2人で部屋に戻った。
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聖 - 続きが待てません、文章の書き方やストーリー、全部大好きです！ (2021年9月24日 19時) (
レス) @page11 id: ea329b45b5 (このIDを非表示/違反報告)
ロキロカ - 私一虎君が大好きなんです！これからも更新頑張ってください！ (2021年8月6日 10時) (レス) id: b7f1a55b66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みちゃ | 作成日時：2021年8月5日 4時
