風邪 ページ4
朝目を覚ますと、やたらと体が重いし頭も痛い
一瞬「風邪」の二文字が頭をよぎったが、体調悪いと思えばもっと悪くなりそうで気にしないことにした
今日の朝ごはん当番は玲於
キッチンからいい香りがしてきて自然と足がキッチンに運ばれる
ﾌﾗｯ
その時足がもたついて、転びそうになった体をなんとか壁に手をついて間一髪のところで食い止めた
その様子を涼太が心配そうに見ている
「ままぁっ、だいじょーぶ…？」
『あははっ、うん、大丈夫』
この騒ぎを聞きつけて玲於がエプロンをつけたままパタパタと駆け寄ってくる
「おい、大丈夫かっ！？」
『う、うん』
「どう見ても大丈夫じゃねえだろ、顔赤いし…ほら、でこ貸せ」
『えっ？』
その瞬間玲於の冷たい手がおでこに触れて、ひんやりとした手が心地良かった
「あっっつ！」
『あはは、そんなに…？』
「あははじゃねえよ、熱は？」
『測ってない』
「はっ！？馬鹿じゃねえの、今すぐ測れ」
玲於に言われるがまま体温を測る
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ
しばらくすると電子音がなり、体温計を見てみる
37.9℃
平熱が低めな私にとってはだいぶキツイ値
「何度だった？」
『37.9℃』
「うわ、絶対風邪じゃん…」
『どうしよう今日仕事あるのに』
「仕事とか関係ない、休め」
『で、でも涼太も…』
「でもとかいらない、涼太のことも俺が見とくから。
さっさと会社にも休みの連絡いれなよ」
『玲於ごめんね…』
「ごめんもいらない。ありがとうって言って」
『ありがとう』
「ん。」
口調は強めだが私の心配をしてくれてる玲於
正直起きた時よりも頭痛も体の怠さも酷くなってきていて、このまま出勤してもまともに仕事ができるとは思えなかった
玲於の気持ちに感謝して今日は休ませてもらうことにした
会社に連絡をすれば、1発で休みを貰えた
「休み取れた？」
『うん』
「寝ろ」
『えっ、でも』
「でもじゃない、寝ろ」
『はい…』
玲於に背中を押され、寝室に押し込まれる
そのままバタンとドアを閉められれば、やることも無くて大人しくベッドに入った
今日は玲於の優しさに感謝しなきゃ
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おしお - リクエストします！出張中に隼君達がきてお手伝いをしに来て涼太君と遊ぶんだけどふざけすぎて散らかしちゃって逆に大変になるっていうお話が見たいです！ (2020年6月13日 17時) (
レス) id: 9ab6e33145 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - おしおさん» コメントありがとうございます、！本当に嬉しいですそのお言葉を糧に頑張ります〜！泣 (2020年5月24日 0時) (レス) id: eef90e60b7 (このIDを非表示/違反報告)
おしお - めっちゃ面白いです！とっても続きが楽しみです！応援してます！ (2020年5月18日 22時) (レス) id: 9ab6e33145 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちご | 作成日時：2020年4月30日 11時
