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回収のプロ ページ5

私が居なくても大丈夫かな、とか思って寝室から少し顔を覗かせれば「寝てて!」と2人に釘を刺される



なんか寝るにも寝付けなくて耳を済ませてたけど、2人とも大丈夫そう。嬉しいけどちょっと寂しかったり



玲於は当たり前だけど今日は仕事。涼太も保育園。
しばらくすれば家の騒がしさもなくなり、2人が家を出たんだなと気付く



食欲もなくて、寝ては起きての繰り返し。
お昼になったら適当にゼリーを食べてすぐにベッドに入った


『寂しいなぁ…』


熱を出すと人肌が恋しくなって、小さい頃はそれを理由にお母さんと一緒に居れるのが嬉しかったな

そんなことを思い出しながら目を閉じればあっという間に睡魔が襲ってきて、私はまた眠りについた









『あれっ、もう夕方?』


私はお腹に感じる重みと、キッチンから聞こえる物音で目を覚ました

結構寝ちゃったな、なんて思いながらお腹に視線をやれば涼太が私の上に乗っかって抱きついている

寝たから熱は引いた気がするけど、頭痛は寝る前よりも酷さを増していた


「まま起きたあっ」

『あ、涼太おはよう』

「ままっ、、」


私がよほど心配なのか目に涙をいっぱい貯めてぎゅっと私にしがみつく涼太


『大丈夫、まま強いからすぐ良くなるからね』

「ほんとっ…?はやくげんきなってね」


結構しんどいけど涼太に心配させたくなくて頭を撫でる

心配かけちゃってごめんね…



「あっ、涼太!ままの所行っちゃダメって言ったろ!」


するとキッチンの方からエプロンを着けた玲於が寝室へ入ってきた


「どう?熱は引いた?」

『うん…でも頭痛くて』

「今お粥作ってるからそれまで寝てていいよ。
涼太、まままた寝なきゃいけないから出よう?」

「ぅっ…やぁぁああっ!!!グスンッ」


玲於が私の部屋から出るようにいえば、案の定私にしがみついて泣きわめく涼太

結構その泣き声が頭に響く


「涼太。まま寝ないと良くならないの。
それでもいいの?」

「それもやあっ…グスンッ」

「だろ?よし、じゃあぱぱと一緒にままが元気になるようにお手伝いするか?」

「うんっ…ヒック」



流石玲於。うまく涼太を言いくるめて涼太を私から半ば強引に引き剥がしてリビングへ戻っていった

「ふふっ笑」

可哀想だけどその光景がなんか少し面白くて笑


玲於にも迷惑かけちゃって申し訳ない気持ちでいっぱい







早くままも良くなれるように頑張らなきゃね

おせっかい→←風邪



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おしお - リクエストします!出張中に隼君達がきてお手伝いをしに来て涼太君と遊ぶんだけどふざけすぎて散らかしちゃって逆に大変になるっていうお話が見たいです! (2020年6月13日 17時) (レス) id: 9ab6e33145 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - おしおさん» コメントありがとうございます、!本当に嬉しいですそのお言葉を糧に頑張ります〜!泣 (2020年5月24日 0時) (レス) id: eef90e60b7 (このIDを非表示/違反報告)
おしお - めっちゃ面白いです!とっても続きが楽しみです!応援してます! (2020年5月18日 22時) (レス) id: 9ab6e33145 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちご | 作成日時:2020年4月30日 11時

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