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くん付けは嫌 ページ17

慣らし保育の期間も終わり、数日前から涼太くんをもう半日保育園に預けるようになった




今日は私が涼太くんのお迎えに行く日





『涼太くん〜、お迎え来たよ!
一緒に帰ろう!』

「はぁい」






そういうとテトテト走って自分の荷物を取りに行く涼太くん

もうそれが可愛いのなんの






『亜嵐先生、今日もありがとうございました
ほら涼太くん先生にさようならしようね』

「せんせ、さよなら、!」

「涼太くんまた明日ね〜」







人見知りが激しかった涼太くんも亜嵐先生のおかげで割と直ぐに保育園に馴染むことが出来たらしく、

その日にあったことを楽しそうに話す涼太くんの話を聞いて帰るのが日々の日課になった






「まま、あのね!、きょうはせんせといっしょにね
ピアノしたよ!」

『そうなの?すごいね涼太くん!ままもはやく涼太くんがピアノたくさ弾くところみたいな〜』





涼太くんのお話に返事をすると、楽しそうに前後に振りながら繋いでいた手を止め、その場に立ち止まる涼太くん







『涼太くんどうしたの?どこかいたいの…?』

「ううん、ままは…」

『うん?』

「まめはなんでぼくのこと、りょうた’’くん’’てよぶの? ぱぱはぼくのこと、りょうたってよぶのに」

『りょうたって呼んで欲しいの?』

「…うん、」

『じゃあままも涼太ってよんじゃおっかな!』

「うん、!!」








どうやら私に涼太くんって呼ばれるのが気に入らなかったらしい

なんでだろう…?帰ったら玲於に相談してみようかな






その日の夜、いつものように涼太が寝た後に玲於とふたりでその日あったことを話す会が開かれた

内容は主に涼太のことについて






「そういえばいつのまにA
涼太って呼ぶようになったよな、なんかあったの?」


『うん、なんか今日帰り道で涼太くんに涼太って呼んで欲しい!って言われてそれから涼太って呼んでるの』


「あー……なるほどな。。」


『え、なんかわかるの?』





少し話をしただけで全てが分かったように頷く玲於





「多分、涼太の周りの子達はみんな涼太くんって呼ぶだろ?でも涼太って呼ぶのは俺だけ。だからきっとAにも家族だから涼太って呼んで欲しかったんじゃねえのかな」


『そういうことだったんだ…』






私が涼太くんって呼ぶと少し距離感を感じてたのかな?

涼太もまだ小さいけど子供なりに思うところがあったのかも



これからは私も涼太って呼ぶようにしよう

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KOKOA(プロフ) - こちらこそいつも楽しみに読まして貰っています!これからも、たくさん書いてください! (2020年4月19日 14時) (レス) id: 9f773ee728 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - KOKOAさん» わ、、本当でした泣 すぐに修正しました。ありがとうございます!( ; ; ) (2020年4月19日 14時) (レス) id: eef90e60b7 (このIDを非表示/違反報告)
KOKOA(プロフ) - 彩りの悪いお弁当の最後らへんです! (2020年4月19日 14時) (レス) id: 9f773ee728 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - KOKOAさん» ご指摘ありがとうございます、すみませんどこのお話か教えてもらってもよろしいでしょうか?( ; ; ) (2020年4月19日 13時) (レス) id: eef90e60b7 (このIDを非表示/違反報告)
KOKOA(プロフ) - 涼太なのに、亮太になってます!(一つだけ) (2020年4月19日 7時) (レス) id: 9f773ee728 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちご | 作成日時:2020年4月14日 3時

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