欲張り。2 - Ren.N - (ページ1)

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神宮寺｢1階の奥の部屋があるんだけど、そこが俺ら4人の寝室ね｣

玄樹｢え、まって、なんでこんないっぱい部屋あるのに、同じとこで寝るわけ？｣

神宮寺｢岸くんが一緒がいいんだって｣

岸｢ちょっ！バラすなよ！！｣

玄樹｢岸くんうるさいし、廉は別の部屋の方がゆっくり出来るんじゃない？｣

神宮寺の別荘についてから、フードくんは目を瞑ってソファーに横になってしまっている。

私はというと、さっき拾ったネックレスを渡すタイミングを完全に見失っていた。

岸｢廉、大丈夫か？｣

廉｢ん、さっきよりは平気やで。迷惑かけてごめんな｣

岸｢迷惑なんて思ってねーよ！｣

玄樹｢そうそう、岸くんよりは廉の方がマシだし｣

岸｢おい！！！｣

神宮寺｢廉、なんか飲む？｣

廉｢…ありがとう｣

皆があれこれ世話を焼くから、なんだか照れくさそうなフードくん。

小さな声でお礼を言うと、恥ずかしそうにフードを被り直した。

玄樹｢…廉って、ふとした時に可愛いからずるいよね｣

神宮寺｢ふふ、玄樹はいつも可愛いよ｣

玄樹｢ぷぅ、そういう事じゃないの！｣

神宮寺｢え？そうかな｣

岸｢あーはいはい、じぐいわじぐいわ｣

うん、安定である。

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