なんてこと言ったんだ※ ページ45
「…しないの？」
『だって…今私男だよ…？なんで？』
「男だろうが関係ない、Aであることには変わりないのだから。
いつもボクばかりがしてキミも飽き始めている頃だろう。今回はキミからしていていいよ」
ほら、と静かに目を閉じて私からのキスを待つ。
…なんてこと言ったんだ、私。馬鹿野郎。
仕方ない、この際はもう腹をくくろう。
ずっと目を閉じて待っているリドルの小さな唇に、己の唇を近づけ…触れた。
触れるだけのにしようと思ったのに、その途端。
リドルの腕が私の後頭部を押さえつけ、その舌で私の舌を絡めとった。
『…！？』
何度も何度も角度を変えられ、酸素がどんどん奪われていく。
待て待て待て、これどうすんだ。
頭を真っ白で、上手く機能しない。
何回されても慣れない、この感覚。
心拍数がどんどん上昇していって、留まることを知らない。
いやらしげな水音が、静かな廊下に響いて、嫌に耳につく。
苦しくて、1回唇を離して酸素を吸い込むけど、息を吐く暇もなく再度唇を重ねられる。
どれくらい経っただろうか、お互いの唾液と唇がどちらのものかも分からなくなってきた頃、リドルが唇を離してくれた。
再び酸素が体内を巡って、ぼんやりしていた頭が働いてきた。
「…ほら、キミはいつもそうやって受け止める側だ。自分から向かおうなんてことはしない。いつもボクに任せっきり。
今回ばかりは積極的になってくれたと思って期待したのだけれど」
…いずれキミがボクを楽しませてくれるのを…楽しみに待っているよ。
リドルはそう妖艶に笑って床にへばっている私を引っ張って行った。
…まだまだ寮長の方が何枚も上手だったようだ。畜生。
その後、「すっみっまっせんでしたぁぁぁぁぁあ！！！！！！！」とクソデカボイスで事故を起こしたモブ生徒がわざわざハーツラビュル寮まで私に解毒薬を持ってきてくれて、飲んだ途端私の身体は女体に戻った。
くっそ不味かったけど、その分速効性が凄かった。
「…あぁ、やっと元のAに戻った…」
その時、リドルはホッとしたように息を吐いていたと言う。男だろうが関係ない、って言ってたのは本音なんだろうけど、やっぱちょっと辛かったのかもね。
というかそんなこと思ってた男にディープキスするリドル、結構度胸あるね。さすが我らが寮長。
やっぱ真紅の暴君様には叶うわけないわ。ホント。
…
作者は学校が始まったので、更新が遅れるかもしれません。ごめんなさい。
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グミ(プロフ) - レイラさん» いえいえ大丈夫ですよ！テスト中なのにわざわざご丁寧にありがとうございます…(´；ω；｀) (2020年6月3日 20時) (
レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)
レイラ - グミさん» どうぞお幸せに……！うちの子あげるよ！！(いらない)あ、テスト期間とかいう地獄のせいで返信遅れました……何度も遅れて申し訳ないです…… (2020年6月2日 20時) (レス) id: c964b0c7db (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - ゆゆ。さん» 怪我系ですね！了解しました！ (2020年5月30日 15時) (レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ。(プロフ) - グミさん» いいんですか！？ありがとうございます！！重症は怪我系でよろしいでしょうか、、言葉足りなくてすみません！ (2020年5月30日 15時) (レス) id: 2b1854606a (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - ゆゆ。さん» リクエストありがとうございます！重症というのは風邪とか病系でよろしいでしょうか？良ければそれで書かせていただきます！そうですね、作者は花○さん大好き人間ですw同士がいて嬉しいです！ (2020年5月30日 15時) (レス) id: 763fbac217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミ | 作成日時：2020年5月4日 20時
