検索窓
今日:2 hit、昨日:12 hit、合計:19,930 hit

5 ページ5

志村家に着き、インターホンを押すと直ぐに姐さんが出てきてくれた。

「もう、遅いですよ」

と微笑んで庭の方に案内してくれる。

そこには、ボッコボコにされた近藤さんが白目で伸びていた。

「おーい近藤さん?起きろー」

揺さぶってみても、うわ言のように「お妙さん…」と呟くだけで、起きる気配がない。

『あー悪ぃお妙。この人三途の川付近まで行っちまってる見てぇだ』

「そのまま渡っちゃってくれて構いませんって伝えてください」

『渡られたら俺らが困るんで無理。却下』

そうなの…残念、と本当に残念そうな顔で目を伏せる姐さん。
まあ毎日のようにストーカーされているんだから無理もないか。

近藤さんの肩を持ちつつ志村家を出る。

暫くするとようやく目を覚ました近藤さん。

『…よう近藤さん、お目覚めスか?』

「…志樹か、悪ぃないつも迎えに来てくれて」

ニカッと笑う近藤さん。
こういう人を漢というのだろうな。

『…?ちょ、近藤さん?どこ行くんですか?』

「俺はこれしきのことで諦める男じゃねェ!折角来て貰って悪いが、俺はまた、お妙さんの元に行ってくる!じゃあな!」

『…おう、逝ってらっしゃい』

「漢字違うけど!?」

馬鹿だろ。1回ボコされてまたボコされに行くんだ。逝けとしか言いようがない。

『悪いけど近藤さん、今度は自力で帰ってきて下さいよ。2回も行くのめんどいんで』

「わかってるさ!…お妙さァァァん!!!」

そう叫びながら走り去っていく近藤さん。
5秒後くらいに、えげつない断末魔が聞こえたような気がしたが、特に気にもせず帰路についた。

6→←4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
51人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 真選組 , 坂田銀時
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:グミ | 作成日時:2019年11月16日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。