ただ、そばにいたいだけ。【銀魂】 (ページ24)

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◆？？？side

…志樹さんが屯所から出てきた。
女性みたいな白い手を、隊服のポケットに入れ、どうしてか辺りを見回している。

私は今、屯所の前の電柱に隠れてる。

彼にあったのは昨日、顔を見たのも昨日だけど…私は志樹さんの顔を見た瞬間、…一目惚れしてしまった。

……あぁ…すごくかっこいい。否、かっこいいなんて言えないくらい素敵…。

男の人にしては長めの赤茶色のサラサラな髪を後ろに1つ束ね、大きいけれど、いつも半目気味な瞼、だけど髪色と同じ赤茶色の、どこか強い意志を持った瞳、女性のような華奢な身体、透き通るような白い肌、整った目鼻立ち…。

「はァ……本当に…今日も素敵だわ…」

どうして此方をもっと前に知らなかったのだろう。

昨晩に助けて貰ったお礼に私の志樹さんの愛を綴ったお手紙は、志樹さんは読んでくれたかしら。

志樹さん…いえ、志樹様のような方なら、沢山ファンはいると思うけれど…。
私ほど彼を愛せるものは誰一人としていない。

志樹様を愛していいのは私だけ…他なんていらない。

最近は、志樹様は男の方に恋愛感情を抱いているなんて噂があるけど…そんなことあるはずない。

志樹様を愛していいのは私だけ。
志樹様が愛していいのは私だけ。

ほかなんてありえない…もし志樹様が私を認めないのなら…。

「いっその事、殺しちゃおうかしら…！」

私は、周りの人間が全員虐殺され、絶望に浸る志樹様の表情を頭に浮かべた。

あ…いつもの無表情、笑顔、怒った顔、全部いいけど…こういう絶望に浸る表情もいいな…。
理由なんてないけど、…生で見てみたいわね…やってみようかな…？

「あら…？志樹様、どこにいるのかしら？」

『…ここだよ。何してんだテメーそんなとこで』

背後から、愛しの声が聞こえた。

…

めっちゃヤンデレですね。いや、メンヘラ？