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俺と土方さんは、王族が会談する部屋の扉を護っていた。
仮にも任務中なので、喋ったりすると隣にいる土方さんにたたっ斬られる。それだけは御免蒙る。



inルーム

「やはり…地球はいい星ですなァ」

「そうだろう。我らの星にはない海、木々が沢山ある」

「王が気に入るのも訳ありませんね」

ニャントラ星の皇子がそう王に言うと、王は「ははは!」と笑う。

「地球の生き物であることには変わらんが、ここには人間だけではなくたくさんの生物が生息するのだ。
我らの種族の分裂生物である猫、虎。犬や鳥など、多数の生き物が地球には存在しているのだよ…ニャントラ星はもとい、我らのような種族しかおらんだろう?」

王は嬉々として地球の事を語り、皇子は「お詳しいのですね」と微笑んだ。

「…まあそれなりにはな。ただ……







______人間は素晴らしさに欠ける。」

王の声色が冷たく変わった。

「…地球の環境には申し分ない。生体についても申し分ないが…この星の人間は、実に見窄らしい。
常に何かを欲している。無欲を知らぬのだ。
金、酒、女、地位…その全てを得ようとも、まだ欲を言う。

だが、…これまた忠誠心だけはあるのだよ。まあこれも、金さえ得れればの話だがな。

どうだ、我が星の王族達よ。


この星を…売却してみる気にはならぬか?」

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作者名:グミ | 作成日時:2019年11月16日 18時

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