白依存症【五条悟】

#17 ページ18

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真っ暗な部屋の中、微かな灯りだけが部屋に色を付けている。その灯りの元で私は、寝転がりながら漫画を読み漁っていた。
その読んでいた漫画の主人公達を見て、ふととある奴らの顔が浮かんできたので、背中越しに仕事で使うらしい資料を熱心に読む恋人に話しかけた。


『…そういや、彼奴らは元気なのか？』

「彼奴ら？」

『悠仁達だよ。元気してるか？』

「…あぁ、悠仁達ね」

元気よ、若いっていいねと口角をあげる悟に、そっかと微笑み返す。

「皆Aにまた会いたいって言ってる」

『そうか。そりゃ嬉しいな』

「…まあもう会わせないけどさ。またあんな風にべったりされたら困る」

『おい、自分の生徒だろ』

さも当然かのように、資料を読みつつさらっと言われるとこっちが困ってしまう。
生徒に嫉妬する男とかどんだけ嫉妬深いんだよ。

「そもそも僕の前で、未成年とはいえ男の名前出すなんて、Aも中々度胸あるね？」

『度胸て』

だから生徒に嫉妬すんなっつってんだよ。

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