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「お前から話しかけてくるなんて珍しいこともあるもんだ。明日は大雪が降るかもな?なあ、弥護」
「ははは、悪いな弥護。巻き込まれてくれ、あっ消毒してやろうな?丈夫で怪我の直りの速い弥護くんといえど怪我が悪化したら大変だもんな〜?おら染みろ」
「ふ、教えてやったこと勿論全部覚えているよな?__ならいい、ってことは俺が心配する必要はないな?期待してるぞ、藍吏」
「……藍吏!!お前は何をしてるんだ?!なんでそんなこと………は?俺が構わないから?…藍吏、人に迷惑を掛けたらダメだって何度も………うお、容赦ないなお前。ホント、誰に似たんだか」
「栞?ふ、ふーん…気が利くな。………ふふ、ありがとう。白玖」
「あぁ…うん。跪かなくていい、顔を上げてくれ。様付けじゃなくてもいいよ…そんなに気にしないでくれって、こき使うつもりは微塵もない。なんていうか、気軽に接してくれ。そんな大層な存在じゃないから」
「ごめん、お前の期待にはきっと答えられない。お前の言う酒呑童子様とやらにはきっと戻れない。……戻りたいとも思わない。……だから諦めてくれ、お前は俺の関係のないところで幸せになるべきだ。」
「…………俺、は…何もしてない。今も昔もしたいことをしてるだけ。…だから俺のお陰で助かった、なんて思わなくていい。お前の運が良かったんだよ、お前が俺に恩を感じる必要は無いんだ。」
「__大儀だった。後のことは俺に任せろ_ああ、安心していいいぞ。なんてったって酒吞童子様だから、な?」
「まあまあ、子供のすることだと思って広い心で許してやれよ、な?おお怖い怖い。…なんか前から思ってたけど灯火って俺にだけあたり強くないか?_や、まあいいけどさあ」
「友人…まあ友人ともいうかもしれないけれど、どちらかと言えば腐れ縁のほうが近いかな。灯火との会話はな、なあんにも考えてないから楽なんだよ。ふふん、九千年生きてる奴らが中身のない会話をできる相手を持ってるって凄いことなんだよ。長く生きてる妖の中には必要最低限のことしかしなくなる奴もいるからね、それよりかは無駄な会話してるほうが健康的でいいでしょ?」
「海にいたところを引きずりあげられたらしいんだが…誰も助けろだなんて言ってないのに。…しかも変な約束まで取り付けやがって…そろそろ顔見せに行くか」
「ああ、碧な…昔馴染みの海坊主なんだ。最近はなんか、バディにぞっこんらしいけど大丈夫なのかな…主にバディの子…」
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