🍶 ページ19
「…き、聞いて、ます。＿あ゛ー…ちょっと、待って………十分だから……」
「＿＿＿ふうん。寧ろ、隠さなくていいんだ？」
「気持ちはうれしいんだけど僕もう他の人の物なんだ。今は＿多分これからも僕は彼女にぞっこんだろうからさ、だから悪いけど他を当たってくれる？彼女に嫌な思いさせたくないんだ。ごめんね？」
「…ああごめん、彼女が嫉妬しちゃうからってのも勿論あるんだけど…それ以上に僕が君たちに興味がないんだ。」
「＿＿ね、跡………所有印だったっけ。消えちゃったからつけ直して欲しいなあ。」
「特権、ね。………ふふ。知ってると思うけど、俺人に手当されるの得意じゃない。…夜眠るのですら覚束なかったんだよ。気が休まる瞬間なんて滅多になくて…だから最初っからお前だけだ。好きなだけ、気が済むまで独占すればいい。全部に応えてあげるから。」
「ああそれ？虫刺されじゃないけれど。何って＿＿＿あはは、それを僕に言わせるの？恥ずかしいんなら絆創膏でも貼っておいたら？それともつけた俺が責任もって貼ってあげようか。」
「唯一も特別も一番もお前だけ。信じられないっていうんなら、取り合えずこの場では信じなくていい。いつかきっと、どんな形になるかは分からないけれど、いつかきっと証明してみせるから。」
「一緒にいて、どこにだって行かないで。一秒でも長くそばにいさせて欲しい。どれだけ一緒に居ても足りないくらい、お前のことが大好きなんだよ、」
「綺麗な恋じゃなくたっていい。どんな形であっても、お前から向けられる感情なら快く受け入れてしまえる気がするから。＿＿＿だから、遠慮なんて馬鹿なことはやめてありのままでいて欲しいな。そうしてくれると嬉しいんだ。…だってどんな感情でも唯一無二なら、それは＿＿」
「俺、二人でどこかに出かけるのも好きだけれど家でゆっくりするのも好きだよ。前ありのこと気にせずにいられるの、気が楽だし。それに、好きな時に好きなことができるでしょ？」
「ふふ、ここまで落とし込んだんだ。責任取って、一緒に幸せになってくれるよね？」
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