🍶 ページ17
「こんなの、支え合いじゃない。だって支え合いだったら手を煩わせるなんて言葉出てこない。ふざけるな、何が支え合いで何が助け合いだ。全然頼らないのはそっちのくせに………これじゃ何も前と変わんない、これじゃ、駄目なんだ。」
「…だから俺は、お前のそういうところがだいっきらいなんだよ!お前はそれで良いかもしれないけど、っ…周りが、どれだけ心配してるのか分かって…!」
「__っあ?!ごめ、ごめん。ごめんね…ごめんなさい。死なないで、嫌だ。どうしよう、どうすれば___だ…大丈夫…か。……そう、大丈夫なら、いいや。過保護はうざったいんだっけか。……距離を置こう。頭冷やしてくる」
「…帰らないよ…なんでって…帰りたくないから。暫くは顔も見たくな…っな?!何、すんだっ……!っ離せ!どうせ、彼女は俺じゃなくてもいいんだよ!頼ってもくれない、大人しく守られてもくれないなら俺いらないだろ?!居ないほうがいいんだよ!今の俺は負担でしかないんだからさあ!」
「なにっ……何して!止まって、やめろ!………っは?あ…?………背中、擦るから。…うん……包丁、預かる…手、離せる?怪我は…無いか。ベッド行こう、一旦寝て落ち着いた方がいい。………そばに、いるから。うん、ずっと………」
「嫌いは、嘘で…本当は嫌いじゃない…寧ろ、好きで…大好きだから………だから、約束…守りたくて…支え合いが、したくて。ごめん。ねえ………ここまで追い詰めることになるとは思わなくて。………こんな、言い訳が、したい訳でもなくて………」
「………もっと、頼って。必要として欲しいんだ。これじゃ、ただの我儘だけど……駄目かな」
「んむ……おいひ…美味しい。ちょ、ちょっとまってね。……凄いね、これ食べる前に切るんだ。初めてみた。…あと、僕がオムライス好きって言ったの覚えてたんだ。」
「死に逃げられないってのは不便だ。何をやろうにも責任感がつきまとってくる。……でも、これでいいんだ。ようやく真っ当に生きてみようって思えたんだから。」
「妖刀無しだと戦えないなんて誰が言ったんだよ?っはは、悔しいなあ?…それよりもお前は俺が持ってるはずの妖刀の行方を気にしたほうがいいんじゃないか?一本はお前に刺さってる、じゃあもう一本は?__挑発に乗って集中が切れたな馬鹿野郎。ほら、お前があんなに見下してた人間に後ろを取られた。残念、俺は一人で戦ってるわけじゃないんだよ」
「少しだけ自分を好きになれたんだ」
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