FIRST LOVE.3

143 ・玉森SIDE ページ45

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「きだっちが、」




藤「ん？どうした？」







あ「お兄さ〜んっ！

えーだーまーめー」








「かなり酔っぱらってて。」






藤「あ〜、そっか。

・・・んで？」






「・・・で？


ん〜っと、だから。

迎え来てあげて。」






藤「あ、お前今きだっちが
俺んちにいるって知ってんの？」









知ってるも何も・・・

見ちゃったし。





２人が楽しそうに
ご飯の話してるとことか。









「…いいから。来てよ。」




藤「わりぃ、今ちょっと手離せなくて。

玉お願いしていいか？」









そんな。

彼女なのによく男の家に行かせようとできるよね。








それにきだっちがあの家を出て行ったのは
ガヤと住むためでしょ？

新しい家見つけた、って
俺に正直に言えなかったんだ。









「いやだ。」






藤「頼むって。」







「俺だって手が離せないもん。」






藤「飲み屋に来てんのに？

合コンか？」







「違うけどさ」






藤「じゃ、ごめん。
頼むわ。」







「え、ちょっとっっ、」









プーップーップーッ









「もうー」









べろべろになったきだっちを
相手してる松田。







きだっちも
俺にお酒弱いなんて言えないよね。

自分だってすぐ酔っちゃうくせに。









松「どうすんの？」





「ん〜…………」





松「連れて帰れよ。

何があったか知らねぇけど
俺に連れて帰られるよりマシだろ」









それは・・・

確かにそうだけど。









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