FIRST LOVE.3

139 ・玉森SIDE ページ41

・









小「玉森さーん

朝ごはん、食べていきますよね？」





「うん」









携帯握りしめて、
きだっちの電話番号をぼーっと見る。







やっぱ無理だー。


でも話したい。


だけど手が動かない・・・。









ずっとその繰り返しで、

こんなこと永遠やってたら
時間も過ぎてって、俺忘れられちゃうかも。

そう考えて
携帯を閉じる。









小「いっそのこと、
もう単刀直入に言っちゃえばどうですか？」




「例えば？」




小「好きって。」





「えー、だってそんなことしたら
小林さんみたいに
遠回しに振らるかもしんないじゃん。」






小「あれやっぱ振られたんですか…？」





「ん〜分かんない。」





小「まだ大丈夫。脈ある。
って言ったの玉森さんですよね！？」








「もう帰ってこないってことは
多分めっちゃイケメンの外国人と付き合ってんだよ。」








小「・・・・・・そう、ですね。」









・









朝から葬式みたいな空気になって、

励ます側だった小林さんも
綾香ちゃんのこと思い出して重い溜息つをつく。









小「とりあえず食べましょ。」





「だね。

俺もそろそろ練習頑張らないと怒られる。」






小「じゃあ今度
僕の髪切ってくださいよっ」






「じゃあね〜
髪染めとかどう？」







小「え〜、頭皮痛むだけですよー」









なんかこのまま・・・・・・





小林さんと生涯一生いそうだな・・・。









それは絶対いや。(笑)



一人よりはマシだけど。









・

140 ・玉森SIDE→←138 ・玉森SIDE

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す