FIRST LOVE.3

114 ・玉森SIDE ページ16

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ある日。









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「ただいま帰りました。」









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朝早く学校に行って
夜遅くに帰ってきて

溜まった録画見て
タマのお世話して




って、生活リズムがズタズタな日々に疲れ
ストーブの前で倒れたようにタマの隣で寝てた。









「玉森さん。……っ玉森さん！」









聞き覚えのある声が
上から聞こえる。









うるさいなーもう。


ここんとこ全然寝てないんだから
静かにしてよーーー。









「あ、ちょっとっ！
蹴らないで下さいよ！」





「うるさーーーい、静かにしてぇ」





「なんなんですか、この散らかった部屋は。」






威嚇するように
シャーシャーってタマが言ってる。









・









あれ、確か俺今一人なはず。









目を薄く開けると
眩しくて光が痛い。









「ふわぁぁぁ……

え？」









もしかしてきだっち？









でも玉森さんなんて言わないはず。









「誰………」








「小林ですよ。

小林健太。」









めんどくさそうに
頭をかきながら
腕を伸ばした俺を引っ張って立たせてくれた。









「え、っっ小林さん！？

帰ってきたの？」









確か実家に帰るってそこから半年居なかったんだっけ？









「お父さん、なんとか復帰して
お店の後継ぎ僕必要なくなったから。」





「あ、そうなんだ〜」









この眼鏡に堅苦しい敬語(笑)









「おかえりぃぃ〜！

寂しかったんだよ、俺。」






「また騒がしくなる日が長くなりそうです。」





「そんなこと言わずにさ〜」





「前崎さんは？」





「綾香ちゃん？
まだロスみたい。」






「そうですか…。」









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