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玉森先輩SIDE









「許さなくていい。
遥華の言うことに対して俺は言い訳する権利もない。」




遥「…っ、」




「今日、遥華がこうして倒れたことを聞いて
俺何もできないんだ、ってそう思った。

謝るのはそれだけじゃなくて…


本当にごめん。」







震える手が俺の方へと少し傾く。



それを俺は握りしめた。









遥「・・・そばに居て。私の。」









噛みしめたように聞こえたその言葉には
計り知れない遥華の思いが込められてるってそう思うほどに

ごめんじゃ足りないくらいの気持ちが込み上げてきて。









「許して…、くれるの?」







遥「本当は腹立つし
ふざけるなって、思うけど……



やっぱり裕太を家で待ってる時
会いたいってそう思うの。



悔しいけど……会いたくて。




でも私以外の人と会ってると思うと
私なんか相応しいのかなって布団に逃げ込んじゃって。」









気付いてた。遥華の気持ちにも。



なのに俺、知らんぷりして・・・









遥「その人とは?もう別れたの?

いらなくなったから私のとこに来たの?」









「っっ……、」








遥「嘘。ごめん、



裕太」






「ん?」





遥「信じても、いいの。」









これだけのことを俺はして、

もちろん信用だって失ってるはずで。



それでも遥華は俺の目をまっすぐに見てそう言った。









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涼風(プロフ) - ハニハニさん» 本当ですか!そう言って頂き光栄でございます…。余白は読者の方にも緊張感を伝えることができるかなと思い、緊迫したシーンや大事なところは使わせてもらってます。伝わっていただき嬉しいです◎こちらこそありがとうございます。 (2018年12月3日 0時) (レス) id: 93533482e6 (このIDを非表示/違反報告)
ハニハニ(プロフ) - 面白かったです。終わり方私は好きです。いいですよね余白の部分て。ありがとうございました。 (2018年12月2日 22時) (レス) id: bebe3edb71 (このIDを非表示/違反報告)
涼風(プロフ) - ちゅんさん» こんにちは!はじめまして♪本当ですか!?ありがとうございます…!今後の展開、期待にこたえられるかどうか不安ですが頑張りたいと思います!私も個人的に主人公だったら玉担なので玉森先輩に走っていきますね(嘘です)(笑)応援ありがとうございます!(*^^*) (2018年2月6日 22時) (レス) id: 93533482e6 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - はじめまして(^^)一気読みしてしまいました☆この先どうなるのかドキドキです!北山先輩と仲直り…?全て捨てて玉森先輩と…?世間体とは反しますが玉森先輩と上手くいってほしいと願ってしまいます…(*^^*)☆更新楽しみにしております!頑張ってください☆ (2018年2月5日 22時) (レス) id: 02c945ccbc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼風 | 作成日時:2018年2月3日 0時

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