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Side / Uratanuki
「じゃあ、僕とまた明日へ向かって行こう?」
そう言われてから毎晩俺とキミは会って、公園で話していた。キミは坂田という名前で、元々関西住みらしい。だから会った時、訛ってたんだ、なんて納得した。
毎晩、毎晩。俺はキミと会うために、あの日の公園に向かった。いつだってキミはそこにいた。
坂田といる日々は夢と間違えるほど、美しかった。夢では終わらせたくないという思いから、「昨日を変えたい」なんて傲慢なことは言わないから、せめて明日もキミと笑っていたいと願う。
家に帰れば「明日が早く来ないかな」なんて柄にもないことを思ったもんだ。
俺は隣のキミに声をかける。
「坂田。」
「ん?なに?」
キミはこちらを振り向き、出会った時と変わらず不思議そうにこちらを見た。
_ありがとう_
え!?なに!?俺なんかした!?とか騒いでるけど知らない。俺はとりあえずこいつに感謝を伝えたかった。何故だかは分からないけども。
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作者名:ひより | 作成日時:2019年10月8日 23時